開校式
9:50




2023年度のGSSS開校式です。

今年度も、末松安晴先生の挨拶や

青山中津川市長さんの挨拶をいただき

GSSSのスタートです。
特別講義1

『光の宇宙と暗黒の宇宙』


杉山 直 先生

10:10



 光を用いた観測は、長い間、天体観測の唯一の手段でした。
 光=電磁波でとらえられるのを,『光の宇宙』。
それに対して、ブラックホールやダークマター、
ダークエネルギーなどを暗黒の宇宙と呼ぶと、
実は、宇宙は暗黒に支配されていることが観測
的にわかってきた。

 ハワイにある、すばる望遠鏡などの地上にある
望遠鏡だけでなく、ハッブル宇宙望遠鏡や
ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡など、宇宙からの
観測もできるようになっています。


 宇宙の構造は階層的である。
惑星系―恒星ー星団ー銀河ー銀河群ー銀河団
―大規模構造となっていく。
宇宙の階層構造は、惑星系の数億キロから
数億光年まで、20桁のスケールにまたがって
いる。これが光の宇宙である。

 目に見えない宇宙が暗黒の宇宙です。
まず、どうやっても直接には見ることができなし天体の代表が、ブラックホールホールです。
 しかし、最近になってとうとうブラックホールを「見る」ことが出来るようになりました。

 銀河の回転の予想がはずれたことからその
存在が見つけられたダークマター。
 宇宙全体は膨張を続けるか、縮小するかを
調べているときに見つけたダークエネルギー。

 宇宙論研究は、まだまだ先が長いようです。
特別講義2

『暗い暗号から  
    明るい安号へ』

   辻井 重男 先生



13:00




 情報やデータを他の人に分からないように
送ることは、紀元前から考えられていました。

 軍事や外交では、特に秘密にする方法を考え
ていました。これらの暗号は、共通鍵暗号と呼
ばれています。

 しかし、コンピューターが発達してくると、
これまでの暗号はすぐに解読されるように
なりました。

 そこで1970年代、個人の権利やプライバシー
を守るために、暗号による本人確認として
デジタル署名が考え出された。

 公開鍵と秘密鍵があり、見られてもいい公開鍵
の中に、秘密鍵を隠しておく。その公開鍵で作った
暗号は秘密鍵がない限りたの人に見られても
大丈夫ということであるという仕組みです。

 ただ、今使われているRSA公開公開鍵暗号には
中学校3年生の数学で習う「素因数分解」や
高校数学の「mod」が出てきて、かなり高度な話で
した。