講義1

『ゾウの時間・ネズミの
時間・私たちの時間』


 杉山 直 先生








 地球上に生きている動物は、すべて同じ
時間を過ごしている。
 しかし、我々人間を含む哺乳類は、身体の
大きさが違っても同じ時間を過ごしているのだろうか。

 心臓1拍の時間は、身体の大きい動物ほど長い。体重が10倍になると約2倍長くなる。
ちょっと難しいが、時間は体重の1/4乗に比例する。
 また、体重当たりのエネルギー消費量は、体重の1/4乗に反比例する。一生の間にする仕事量は同じだから、寿命が2年のネズミと、寿命が70年のゾウとでは、違っている。ネズミの1時間は濃密な時間。ゾウの1時間は希薄な時間といえる。

 エネルギーを使うと時間が速く進むのである。
社会生活もエネルギーを使えば速くなる。さらに、車やコンピューターという機械(エネルギー)を使って時間を速めている。
 時間は縄文人の30倍近いのに、体の時間は昔のままである。ここに、ストレスが生まれてくる。

 もっと「時間」について、ゆっくり考え直すことが大切ではないだろうか。


 生徒の質問に、「このように考えられるようには、中学校生活でどんなことをやっていけばいいか」という質問に対し、「本を読んでください」との答えでした。
講義2

「光通信とインターネット」


末松 安晴 先生
浅田 雅洋 先生
渡辺 正裕 先生





 



 相手に情報を伝えるために、昔からいろいろ考えられてきた。光通信の前までの通信技術がモールス信号や真空管を用いた電気通信である。

 1962年に半導体レーザーが誕生した。末松先生方は、これと光ファイバーを使って、世界で初めて、情報を送る実験に成功しました。

 もっと効率よく大きなデータを送ることを考え、光ファイバ通信の研究をしました。
 ファイバーの材質となるガラスの配合を考えたり、最適レーザーの波長を考えて、最高の光ファイバーケーブルを作り出しました。

 生徒たちは、東京工業大学から浅田先生と渡辺先生による屈折の意味や、実際に管の中を光がどう通っていくのかを真剣に見ていました。
 さらに配られた実験用の光ファイバーを手にして、光の通り道を自ら実験をしました。

 1960年代初めから米国で構想されたインターネットは、パケット通信という分散型の新しい通信方式を採用し、世界に広まり、現在は、世界人口の過半数が利用するまでに発展しました。

 インターネットの膨大な情報量は、光ファイバ通信回線で国際間に運ばれています。

 最後に、ディジタル技術がもたらす明暗として次のようなことをあげられました。
・世界の情報を活用し、世界の人々と仕事ができる。
・自分の考えを、機械を使って大きく伸ばす。
・しっかりした教養が正確な判断力を生む・
・判断力が乏しいと真偽が見分けられない。
・真偽の判断を誤ると身の破滅につながる。